ち ょ っ と い い 話

さくらてんぐ巣病について

春の訪れが、少しずつ感じられるようになってきました。
公園の樹木に目を向けてみると、日に日につぼみが
大きくなって来るのがわかると思います。
冬の間、じっと寒さに耐え花開くのが待ち遠しいのでしょうか?

春の花といえば桜の花を思い出します。
満開の花を見ると、みな笑顔になるのはなぜでしょうか。
花を見られるからでしょうか、お酒が飲めるからでしょうか。

しかし、楽しい気分にしてくれる桜の中に花を付けない部分
を見ることがあります。知っていらっしゃる方もいるかもしれ
ませんが、てんぐ巣病という病気です。

公園の桜の枝をよく観察してみて下さい。小枝から、ほうきの
ように沢山枝分かれしている部分があれば、おそらくてんぐ巣
病です。この部分には、花が咲きません。しかも、年々、木全
体に感染していき花の数が極端に減ってしまいます。

この病気は、タフリナ菌というカビの一種によって起こる伝染
病です。病原菌は菌糸の状態で枝の中で冬を越し、開花期
に開いててんぐ巣枝の葉に侵入します。これらの葉は、5月
上旬には枯れてしまいますが、ここから胞子が飛び散って、
健全な枝に伝染します。

この病気を防ぐ有効な方法は、てんぐ巣病にかかってしまっ
た部分を外科手術で取り除く方法がとられています。
時期的には、冬から春にかけて、遅くとも開花前に切り取りま
す。胞子が飛び散ってしまう前にです。切り取った枝は、焼却
処分します。しかし、この防除方法はどうしても見落としてしま
うので、2〜3年続ける必要があります。
てんぐ巣病

実際に駆除をした所があるのでご紹介致します。
しばらく放置した状態であり、全体的にてんぐ巣病
にかかっています。
春には花が咲きますが、木の大きさの割には花は少ないようです。

施工前の状態です。
黒く陰になっている
部分がてんぐ巣病に
侵された枝です。
施工前
施工後の状態です。
すっきりとして樹形がよく
見えるようになりました。
施工後
枝が混み合っている所は
てんぐ巣病にかかっている
可能性があります。
枝一杯のてんぐ巣病
てんぐ巣病は、枝の先端近く
に感染しやすいので、このよ
うな高所作業車を使います。
右側は、4tトラックタイプで
13mまで届きます。
左側は、クローラータイプで
10mまで届きます。
高所作業車
「サクラ切る馬鹿ウメ切らぬ
馬鹿」と言われるくらいサク
ラは腐りやすいので、切断面
にはトップジンMペーストなど
癒合促進剤を塗布し、傷口か
ら腐朽菌の進入を防ぐ必要が
あります。
断面保護
見えにくいですが、癒合
促進剤を塗った状態です。
塗布後

てんぐ巣病の防除には、今頃がもっとも適しています。

施工に関してわからないことや、
価格等についてはお気軽にお問い合せ下さい。

見積は無料です。

2003年1月




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